人工知能による医療改革

医療の世界と技術的特異点

2045年、私たち人類は技術的特異点(シンギュラリティ)を迎えるといわれています。

技術的特異点とは何か?というと、人工知能が人間の能力をはるかに上回り、それによる甚大な影響が及ぼされることを意味します。

よく言われるのは、現在人間が行っている仕事の多くが人工知能にとってかわられるのではないか?というもの。特に、人工知能が苦手とする創造性を持たない単純作業的な労働や、ある程度マニュアルがあればできてしまうような職業などは、今後次々と人工知能に入れ替わっていくのではないか、と考えられています。

そう考えると、患者さんと向き合って、さまざまな治療を施していく医療の世界では、技術的特異点は起こりづらいように思えるのではないでしょうか?患者さん一人一人によって違う体質や症状に合わせた治療や手術は、人工知能にはとても難しそうです。

 

人工知能が医師に?

しかし、人工知能の分野では、人工知能による医療改革の発生なども予想されているという現実があります。

たとえば、どんなに優秀な医師であっても、その知識や記憶には限界があります。
医療に関する膨大な量の知識や記憶のデータの中から、たった一人の患者の症例にぴったり合った治療や手術方法を導き出すのは並大抵のことではないでしょう。

ところが、膨大な量のデータの扱いを得意とする人工知能ならば、あっという間にベストな治療や手術方法を導き出すことが可能となるのです。
仮に、どんな難病でも、すぐに患者の状態を見抜いて、ベストな治療法や手術法を提案してくれる天才的な医師がいたとしても、そんな天才医師を世界中のすべての病院に配置するわけにはいきません。

ところが、人工知能であれば、各病院に一台コンピュータを導入するだけで、天才的医師の代わりを果たしてくれるのです。

当然、医療現場の人件費や治療費、薬剤費などを大幅にカットすることにもつながっていくことでしょう。人工知能の導入が、医療費の抑制や、医師不足の問題などを解決する大きな改革となりうるのです。