人工知能ブームの訪れ

かつてはSF映画やアニメの中だけの存在であった「ロボット」ですが、最近はソフトバンクのPepperなどのロボットを、実際にお店や街ナカで見かけることも珍しくなくなりました。

もちろん、現在のロボットは、会話をしたり、いくつかの動作や作業を行ったりという程度のことしかできませんが、近い将来には本当にSF映画のキャラクターのように、ロボット自身が考えて行動するというようなことも不可能ではなくなるかもしれません。

こうした人工知能技術の急速な発展は、ここ数年のコンピュータ技術の飛躍的な進歩が影響していると言われていますが、その裏には、これまでに多くの研究者たちが考えてきたたくさんの人工知能研究の歴史が積み重ねられていることを忘れてはなりません。

 

第一次・第二次人工知能ブーム

人工知能の歴史を考える際に、スタート地点としてよく言われるのが「人工知能」という言葉そのものが誕生した「ダートマス会議」です。

1956年に行われたこの会議以降、人間と同じようなふるまいを行う機械のことを人工知能とし、コンピュータが人間と同じような学習能力を身につけるため、機械学習を実現させることが研究されてきました。

人工知能の世界ではあまりにも有名な「チューリングテスト」の実施などもこの時代に行われた重要な実験です。

こうした研究や実験の中で研究者たちが行き着いたのは、人工知能は定義されたルールの中では答えを導き出すことができても、ルールが定義されていない現実の中では人間のように答えを導き出すことができないという、人工知能の限界を感じることとなります。

これが、第一次人工知能ブームといわれた時代の結末です。

しかし、人工知能ブームは第一次で終わるわけではありませんでした。

人工知能を使った仕組みのひとつであるエキスパートシステムの開発などが行われるようになると、人工知能は再び第二次人工知能ブームへと突入していくことになります。

人工知能技術の発展が目覚ましい今、人工知能の歴史を知ることは人工知能について理解するための大切な礎となることでしょう。